発展する犬猫カレンダーへの期待
犬猫カレンダーが若い女性に人気です。人気のペットが大集合しているので、見ているだけで楽しい気分にしてくれます。
U が「『いい曲ね』って言われている時は、本当にそうかなって、自分に問いかけるチャンスでもあると思うのですけど、『もっと良くできるはず、あれがベストではない』って、いつでも感じている。
賛辞って私、より不安にさせられるのです。
クリエイティブなことを言ってもらえると、とても役に立つけど」と答えると、D は「わかるよ。
同感だ」と受ける。
相手が言ったことに対して「どうしてか?」と聞き、その答に対して「わかるよ」と受ける段取りは共感系の基本作法である。
相手の答に「ああ、そうですね。
わかりますよ」と受けていけば、話はいちおう続いていく。
U の方も Aに対してきちんと質問している。
「何かを創るというのは、孤独なプロセスだと思います? 」という一気に本質に迫る深い質問である。
創造的な活動はチームでやることもあるが、ともかく創造活動は孤独なプロセスではないのかと問いかけているのだ。
彼女自身が若いのにからだろう。
その孤独さと向き合わなければならない辛さを抱えている。
すると Aは自分の頭を指して「もちろん。
すべてがここで創られるのだから」と答えている。
「自分の一部が自分を離れて、すべてを見ているような感覚がある。
もう一人の自分がいるという感覚、多重人格につながる。
いずれにしても分裂しているような感覚がある」と言うと、 U は「そういうの、私にもありますよ。
これって曲に書けますね」という言い方をする。
つまり U はここで一つインスピレーションを得たわけである。
曲を作っている時に、自分の一部が離れて別の人格になっている。
このモチーフを一つの曲に表現できそうだというインスピレーションを得たわけだ。
これだけでも対談の意味があっただろう。
一つでもインスピレーションを得ることができれば、コミュニケーションは完全な成功である。
会議の場合は、最終的な結論や決定事項までもっていかなければ意味がないことも多いが、対話はその最中、一つでも自分自身が何かを思いついて、新しいアイディアがわけば、非常にすばらしい出会いだったといえる。
そういうことがもうこの地点で起こっている。
次の Aの質問もおもしろい。
「ところで、あなたは学校に通っているのだよね。
授業中に素晴らしい曲が閃いたらどうする?」というとても具体的な質問である。
相手の文脈に沿っている。
今相手は学校に通っており、自分とは環境が違う。
宇多田は「自分の携帯を持ってトイレに行って、自分の留守番電話に録音するかも」と変わったことを言っている。
Aは笑って「そりゃあいい。
だけど音楽はどうやって曲を作るのかな。
あとで本の作り方を話すから、教えてくれないか」と質問をする。
この対談のメインテ1マである。
曲を作る創造活動のプロセスと本を書く時のプロセスを照らし合わせながら、お互いに本質的な対話をしようという意思が、特にダニエル・ Aの方にあると思う。
「あとで本の作り方を話すから」というのは、みごとなアメリカ的なギブアンドテイクの世界。
世の中には一方的に聞いて、聞いて、聞き続ける人もいる。
話す方も最初はいいが、だんだん疲れて来る。
ちょっとこちらから持ち出しが多すぎるのではないかということもあるし、いったいどう生きるのかもわからない。
まるで月夜の海に石を投げるようなもので、どこに落ちたのかもわからない。
そういう感じになるので、 Aの質問の仕方は非常に参考になる。
U は「O K。
まずはキーボードやシンセサイザーの前に座って、それから弾きはじめるのです。
私はコードの名前とか知らないから、演奏するだけ。
?」の音はいいわ。
この音は気に入った』という感じでサウンドを聴く。
そうすると音がみつかります。
シンプルな作業で、メロディを作ろうとはしない。
それから詩を書きはじめる。
日本の他のミュージシャンは、歌調を先に書いてから曲をつけるって言うけど」と曲の作り方を答えている。
二人の共通理解を深めて対等な関係性を維持する。
さらに二人の対談を見ていこう。
「自分は答にたどりつくのに七十二年かかったのに、あなたはなぜそんなに若いのにそこまできてしまったのか」という問いを発している。
U は歌調を作った当人だから、きっと何かの思いはあるわけだが、 Aのこの質問は U の非常に深いところに食い込める問いである。
実際に U はこの答として、「自分は孤独な子供で、ひとりっ子で、周りはみんな大人だった。
自分で自分のケアをしなさいということが基本である一方で、私が存在していることは誰も知らないと感じていた。
自分がそこに存在しているのだけれど、自分はその外側にいるのだと思っていた。
私の内面に『二つの視点』という感覚を育てたのだと思う」と返している。
自分が世界に存在しているスタイルや様式についてクリアに答えているのだ。
頭がいい。
Aも「私もそうだよ、ずっとひとりっ子だった。
天才になったC も、自分のなかに別の存在がいることを見ている」と言う。
C とは『アルジャー ノンに花束を』の主人公のことである。
ここで二人の聞に二つの視点、二人の自分というテー マが確立されている。
最初のほうに出てきた多重人格、別人格の話が伏線になっていて、ここではこれをキーワードにしようという暗黙の了解が二人の間でできている。
二重性をめぐってそれを縦糸にして、お互いに話を拡張していこうということを確認しあっているわけだ。
Aの質問はややカウンセリングのようである。
たとえば U が「日本では有名なミュージシャンでスポットライトを浴びているけれど、学校に行ったら、誰も有名人だと思っていない。
それに慣れなきゃいけないとは思っているけど、難しくて。
まだ『普通の子どもでいたい』と思っている自分もいるし。
だけどもう元には戻れないから」と言うと、それに対して「どうやって対処しているの?」とか、音楽によって自由になったが、外を歩く自由は取り上げられたという U に対して「それについて、今はどういうふうに感じているの? 」とたずねている。
それに対して U は「私は今でも両方とも求めているけど(笑) 。
また、自由に出歩きたいな。
できないなら、音楽なんて嫌と言いそうなほどに」と答える。
「どうして」「どうやって」という質問で何度も促しているのはカウンセリングマインドに近い感じで、相手の心に寄り沿い、一番心の負担になっている部分を分かち合いたいという方向性がある。
一方、 U のほうの質問もすぐれている。
Aが書いた『二十四人のビリー・ミリガン』について、「あれって、本当の話ですか? 」とまず聞いている。
非常に基本的な質問である。
「そうだよ」と Aが答えると「初めに多重人格の話を書こうと思ったのですか?ったのか」と聞いている。
素朴ではあるが、小説家が書き始める段取りについての基本的な質問だ。
物事の結果について聞くより、何かが生まれてきた経緯について聞いたほうが得るところが多い。
さらに2 人の対話は進む。
Aの質問で、自殺の話が出て来る。
「あなたには他の人の感情を感知する洞察力があると思うけれども、若いアーティストはどうやって死を扱うのかな。
あなたは死をどう見ているの? 」と U に対していきなり普遍的な質問を投げかけている。
できるのはそこまで来る聞に、ニ人が共通理解をかなり増やしているからである。
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